Ppar及びカンナビノイド受容体において活性である多標的化合物
专利摘要:
PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する医薬化合物が求められている。したがって、6員環と縮合した5員環又は6員環と縮合した6員環を含む縮合二環式環を含む部分によって一緒に結合したPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、カンナビノイドファルマコフォアが、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアが、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、PPARファルマコフォアが、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているこのような化合物を提供する。 公开号:JP2011506581A 申请号:JP2010538798 申请日:2008-12-22 公开日:2011-03-03 发明作者:シャバット、フィリップ;デレユーモー、ピエール;バロニ、セルジオ;ベリンヴィア、サルバトーレ 申请人:ジュリアーニ インターナショナル リミテッド; IPC主号:C07D209-12
专利说明:
[0001] 本発明は、少なくとも1種の受容体に対して標的活性を有する化合物の提供に関する。より特定すると、本発明は、多標的能力を有する医薬化合物、例えば、複数の受容体に対して同時に活性である化合物に関する。] 背景技術 [0002] 少なくとも1種の受容体に対して標的活性を有する医薬化合物は、非常に望ましい。特に重要なものは、少なくとも1種の受容体において活性であることが知られている既存の化合物よりも効力がある新規な化合物である。] [0003] さらに、単一の標的とのみ相互作用をする単一の薬物は、癌、糖尿病、感染症又は免疫炎症性疾患などの複雑な疾患を治療することができないことは今や全体的な合意である。これに関連して、多標的能力を示す化合物は、現在の1薬物−1標的法と比較して効力の増強及び/又は安全性の向上を実現するであろう。多標的アプローチは、2つの有望なアプローチ、すなわち、第1は1つの特定の標的とのみ各々独立に相互作用するいくつかの別個の化合物の組合せであり、第2は複数(多数)の標的と同時に相互作用する単一の化合物を利用することを伴う。組合せアプローチは一般に、薬物組合せ用法と関連することが多い薬物動態、毒性及び患者の薬剤服用順守の問題をもたらし得る限りにおいてより好ましくない。11〜15したがって、単一の化合物の多標的アプローチが好ましい。] [0004] 特定の態様での多数の生物学的標的を同時に調節する単一の化合物(多標的リガンド又はMTL)の設計は、複合薬理学として知られている領域における研究の焦点である。実際、MTL薬物という概念は、より人気を博している。この人気増加の1つの理由は、このような薬物の複雑さと設計コストの増加という不利益より、患者に対する毒性の危険性の低下及び治療費の低下などの利益が勝るという事実に由来する。一般に、単一の薬物を用いる治療は、薬物併用療法より好ましい。特に、現在の薬物カクテル用法又は多成分薬物療法と比較したときに、有害な薬物間相互作用の可能性の減少は都合がよい。MTLは、特定の疾患に対処することができる薬理活性プロファイルを有することを必要とする。MTLは、薬物カクテルの消費を減少させることによって薬理学的効力の増強及び安全性の向上の両方を達成し、それによって不利な副作用を減少させることを目標とする。MTLは選択的であることを意図し、理想的には重要でない標的に対する活性を有さない。] [0005] 典型的には、MTLの同定は、知識ベースアプローチ又は既存の化合物のスクリーニングアプローチからもたらされる。知識ベースアプローチは、文献のソース又は他のこのような知識バンクから取った既存の薬理学的データから開始して、化合物は既存の知識に基づいたファルマコフォアを含有するように合成される。広範囲の構造的に多様な化合物に関する1つの標的における活性についてのハイスループット又は集中的なスクリーニングの当初の段階、それに続く異なる標的における活性についてのさらなるフォローアップ分析によって、両方の標的においてある程度の活性を示す化合物の適切な同定をもたらすことができることが時々ある。しかし、知識ベースにおけるギャップは、どこから始めるかについて不確実性の原因となり得る問題であり、このようなアプローチに基づいてスクリーニング分析のための化合物の不正確な選択が行われることが通常見受けられる。実際には、このような方法は全く未完成である。このような方法を成功裡に使用することは、複数(両方)の標的において所望の活性を示す化合物を好運にも同定することに主として頼っていることは、当技術分野で実際一般に認められている。実際には、この方法がMTLとして作用する適切な化合物をもたらすことはかなりまれである。] [0006] 代替のアプローチは、各々が重要な特定の標的に対する高い選択性を有することが知られている既存の個々の化合物を選択することである。次いで、個々の化合物の各々の公知の薬理学的な構造的特徴を、単一の分子において合わせることができる。これらのタイプの方法において、既存の薬理学的な構造活性相関(SAR)は非常に有用であり、特定の標的に対する薬物の作用をその分子構造に関連させることができる手段である。構造活性相関は、一連の分子を考慮し、それらに段階的な変化をつけ、それらの生物活性への各々の僅かな変化の影響に注目することによって評価し得る。代わりに、構造/活性の関係の確立を目指すニューラルネットワークなどの知的ツールを使用して、多数の毒性データを評価することが可能であり得る。理想的には、このような関係は、ある程度の予測力が存在する定量的構造活性相関(QSAR)として公式化することができる。第2の活性を導入することを期待して公知のSARを化合物に導入するプロセスは、「デザインイン」として知られている。対象とする化合物が望ましくない標的において活性を示す場合があり得る。このような場合、望ましくない活性を避けるための「デザインアウト」がそのとき重要になる。しかし、欠点はデザインアウトが、例えば、対象とする標的受容体に対する活性の減少又は活性の不均衡をもたらすことによって、所望の活性に有害に影響することが多いことである。化合物の構造に対する非常に小さな変化でさえ、薬理学的機能に対して大きな影響を有し得ることは当技術分野で周知である。したがって、SARアプローチにおいてでさえ、関連する予測不可能性が高いレベルであることは問題である。これは、SARアプローチにおいてでさえ全ての相互作用は予想可能でなく、したがって、多標的化合物の同定の成功は、全てが予測的な分析に基づいているというよりはむしろ、ある程度までまだ偶然に起こるためである。したがって、複数の受容体に対する標的親和性を保持するMTL化合物の同定は非常に困難であり、所望の官能基について全く達成できないことが多いという現実が依然としてある。最終的な活性を予測することができないことによって一連のMTL薬物の提供が妨げられるため、これは重大な問題をもたらす。] [0007] SAR情報が特定化合物について入手可能である場合、活性ファルマコフォアを含有する個々の分子は、適切な開裂可能又は開裂可能でないスペーサーによって一緒に結合し、開裂可能又は開裂可能でない複合体化したファルマコフォアを含むMTLを形成することがある。このようなMTLは、「複合体」として知られている。このような配置では、いずれかの個々の分子において通常見出されるリンカー基は、活性ファルマコフォアを分離する。MTL化合物中のリガンドは、各標的部位において個々に作用する。リンカーは一般に、代謝に対して安定的である。代わりに、リンカーが代謝されるように設計されている場合、MTL化合物は、「開裂可能な複合体」として知られ、各標的と個々に相互作用する2種の目的化合物の放出が代謝によって起こる。減少していくサイズのリンカーが用いられるとき、分子のファルマコフォアは、最終的にファルマコフォアが本質的に接触し、個々の化合物が縮合したと考えられるようになるまで、次第に近接する。一般の構造的特徴は、重複して僅かに重複したファルマコフォアを含む分子を提供してもよく、又は高度に一体化してもよく、その場合個々のファルマコフォアは本質的に統合している。12] [0008] ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)は、転写因子の核内受容体スーパーファミリーのメンバーであり、それらの大部分は、リガンド依存性転写活性化因子である。13つのタイプのPPARであるα、γ及びδが同定されてきた。PPARサブタイプの各々は、グルコース及び脂肪代謝において関係付けられている大きな遺伝子アレイの発現を協調的にアップレギュレートすることによって、重要な代謝事象を調節する脂質センサーとして機能し、それらの標的遺伝子及びそれらの組織分布によって別個の生理学的及び薬理学的機能を各々が示す。さらに、PPAR、特にPPAR−γ及びPPAR−αは、末梢及び脳の両方において炎症メディエーター発現を負に制御する。それらはまた、抗酸化作用を有し、マクロファージ、B細胞及びT細胞を含めた免疫細胞の増殖、分化、生存及び機能を調節し、これはPPARリガンドが内因性消炎作用を有することを示唆する。インビボで行われた研究は、マクロファージ、T及びBリンパ球、並びに上皮細胞におけるPPAR活性化が、ケモカイン及びサイトカイン分泌の生成を減弱することによって、炎症反応を抑制することを示してきた。結果として、PPAR、特にその示された抗アテローム性動脈硬化作用のためにPPAR−γは、炎症性要素を有する、代謝(例えば、2型真性糖尿病及びアテローム性動脈硬化症)だけでなく、CNS(例えば、多発性硬化症、脳卒中及び慢性神経変性疾患(パーキンソン病及びアルツハイマー病など))障害の治療において現在最も追及されている薬物標的の中にある。PPAR活性化は、化学的に誘発された組織傷害、神経障害、又は炎症を患っているマウスにおいて、疼痛2によって誘発される挙動を抑制することが示されてきている。3高レベルのPPAR発現が、結腸及び脂肪組織の両方において報告されてきた。結腸上皮細胞、並びにより低い程度ではあるがマクロファージ及びリンパ球は、PPAR発現の主要な源である。4、5多くの化合物は、各PPARサブタイプ(PPARγ、PPARα、PPARδ)に対して選択的であることが知られており、例えば、チアゾリジンジオンクラスからの抗糖尿病薬であるロシグリタゾンは、PPARγに対して選択性を示すが、PPARα結合作用を有さない。典型的なPPAR活性の薬物が関連する副作用には、体重増加及び体液貯留が挙げられる。これらの副作用を避けることが望ましく、1つの解法は、複数のPPARサブタイプに対して多重活性を有する薬物を使用することである。したがって、生じる副作用がより少ないことが期待され、必要とされる用量がより少ないことがあるため、多標的PPARアゴニストが望ましい。限定された数のこのようなMTL薬物が公知である。消化管の炎症(クローン病)及び軽度から中等度の潰瘍性大腸炎を治療するために使用されるメサラジン(メサラミン又は5−アミノサリチル酸とも知られている)などの抗炎症薬は、PPARα及びγの選択的デュアルアゴニストとして知られている。他方、抗糖尿病薬であるロシグリタゾン、チアゾリジンジオンは、PPARγの選択的リガンドであり、PPARα結合作用を有さない。] [0009] 別のチアゾリジンジオン化合物であるKRP−297(下記を参照されたい)は、同定され、作製された最初の標的間均衡デュアルPPAR−γ、PPAR−αアゴニストであった。それは、遺伝的肥満マウスの高血糖症及び高脂血症のインビボモデルにおいて、トログリタゾン(PPAR−γアゴニスト活性を有するチアゾリジン誘導体)をスクリーニングすることによって開発された。さらなる標的間均衡MTLが、非常に望ましい。] [0010] 国際公開第WO2007/087448号は、PPARモジュレーターとして作用する能力を有するスピロイミダゾール誘導体のクラスについて記載している。スピロ化合物は、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)ファミリーの活性と関連する疾患又は障害の治療又は予防のために有用であり得る。開示されているスピロ化合物は、縮合環系、特に縮合二環式環系を含まない。] [0011] CB2受容体は、膜カンナビノイド受容体スーパーファミリーのメンバーである。CB2受容体は、免疫細胞(マクロファージ、B及びT細胞など)、上皮細胞上に主に発現するが、筋層間神経叢縦走筋上でもまた発現する(カンナビノイド−CB受容体の薬理は、現在熱心な学術研究及び商業的な研究事業の対象である)。2種のカンナビノイド受容体CB1及びCB2がクローン化されてきた。これらのGi/oタンパク質共役受容体は、体中に分布しており、疼痛知覚、炎症、食欲及び血圧調節などの種々の生理的過程の制御に関与している。CB1受容体は、中枢(CNS)及び末梢(PNS)神経系の神経終末上に主に見出されるが、それらはまた脾臓及び免疫細胞などの非神経性組織において局在化されてきた。CB2受容体の主要な位置は、免疫細胞上であるが、それらはまた末梢神経上及びCNSにおいても同定されてきた。さらに、特定のカンナビノイドは、オーファン受容体GPR55(Gタンパク質受容体)と相互作用する。この受容体は、他の非CB受容体と共に、内在性、合成及び植物由来のカンナビノイドリガンドについてのさらなる標的の存在について、多大な薬理学的及び機能的なエビデンスを説明し得る(下記を参照されたい)。] [0012] 最近、CB2選択的化合物の同定に注目がされてきており、その焦点はCB2による疼痛及び炎症の制御である。特に、精神活性作用を有さない活性化合物が重要である。CB2選択的リガンドは、痛覚過敏及び炎症の動物モデル(TNBS及びDSS誘発大腸炎、カラギーン誘発急性炎症、セルレイン誘発急性膵炎、フロイトアジュバント誘発炎症性疼痛、ラット後足ホルマリン誘発炎症、肝虚血再潅流、LPS誘発慢性脳炎、筋萎縮性側索硬化症(ALS)マウスモデル、CCL4誘発肝線維症)において有効である。6公知のカンナビノイド受容体であるCB1又はCB2によって媒介されないように思える報告されたカンナビノイド作用の数の増加があった。7このような一例は、げっ歯類及びヒトにおいて強力な鎮痛効果及び抗炎症効果を示し、CB1又はCB2によって媒介されないと考えられている古典的カンナビノイドの合成類似化合物であるアジュレム酸(AJA、CT−3、IP−751(下記を参照されたい))である。] [0013] 現時点では、CB1及びCB2受容体に対して非常に高い選択性を有する多量のカンナビノイドリガンドが開発されてきた。同時に、CB2リガンドの医薬適用は、本明細書においてCBSを含めた異なる組織における内在性カンナビノイド系の機能の知識の増加に基づいて著しく拡大してきた。以前はもっぱら末梢性の受容体として考えられたが、CB2受容体はまた、ヒトを含めたいくつかの動物種の脳内に限定された量で別個の位置に存在することが今や受け入れられている。さらに、神経炎症状態下でのCB2受容体の誘発特性によって、精神活性であるCB1受容体とは対照的に、精神活性でないCB2受容体を、新規な治療的なアプローチの開発のための魅力的な標的としている。CB2受容体を対象としたリガンドの明らかになりつつある標的には、(神経)炎症及び疼痛、及び結果として、脳卒中、頭部外傷、多発性硬化症、並びにアルツハイマー病及びその他の慢性神経変性疾患などが挙げられる。] [0014] ごく最近、カンナビノイド/内在性カンナビノイドはPPAR−αだけでなくPPAR−γのアクチベーターであることが報告された。さらにAJAを含めた種々の小分子リガンドは、PPARの活性化を誘導することが示されてきた。PPARは、特定のカンナビノイドリガンドのための受容体として作用し得ることが示唆されてきた。8これは、また上記のAJA(CT−3、IP−751)に適用し得る。実際は、OEA及びPEAなどの内在性カンナビノイド様物質の薬理効果がPPARα依存的態様で起こることを示すエビデンスに加えて、内在性カンナビノイドであるアナンダミド及び2−アラキドノイルグリセロールは、PPAR−γによって一部媒介されている抗炎症性特性を有するというエビデンスが今やある。最近、Russoらは、カンナビノイド受容体アゴニストであるアナンダミド、及びPPAR−αアゴニストであるGW7647の複合使用(MTL中ではない)が、相乗的な痛覚抑制(疼痛に対する耐性の増加)をもたらし得ることを示してきた。9同様に、CB1/2受容体に対して無効なTHCの合成誘導体であるアジュレム酸は、PPAR−γを介して抗疼痛及び抗炎症効果をインビボで示す。THC及び他の合成CB(HU210、WIN55212−2及びCP55940)はまた、PPAR−γを活性化し、THCは、摘出した動脈において時間依存的血管緊張低下をもたらす。他方、チアゾリジンジオン(例えば、シグリタゾン)などのPPAR−αアゴニストは、インビトロで高濃度ではあるが、主要な内在性カンナビノイド分解酵素である脂肪酸アミノヒドロラーゼ(FAAH)の活性を阻害することができる。PPAR又はCBに対して作用する化合物についての下流の重複する薬理学的機序の存在する可能性は、CB及びPPAR−γ受容体の両方を標的にする分子の相乗効果の興味深い可能性をもたらす。] 発明が解決しようとする課題 [0015] 上記に照らせば、少なくとも1つのタイプの受容体を標的とする能力を有する新規な医薬化合物を提供することが望ましい。少なくとも1種の受容体に対してより強力な能力を有する新規な化合物は、上記に示した理由のために非常に有利である。] [0016] 複数の受容体に対して同時に作用し、それらを標的とすることができるMTL化合物を提供することはさらにより有利であろう。特に重要なのは、少なくとも1つのPPARタイプ及び少なくとも1つのカンナビノイド受容体を標的とし、且つそれらに対して活性であるこのようなMTL化合物である。これを均衡の取れた受容体活性によって行うことが特に有用であろう。次いで、このようなMTL化合物は、投与量を減少することを目的として用いることができる。特に、炎症及び疼痛の状態の治療において薬物の投与量を減少し得る。現在までに、このような化合物はあまり同定されてこなかった。] [0017] したがって従来技術にもかかわらず、均衡の取れた多標的リガンド活性を有する化合物、特にPPARの少なくとも1つ及びカンナビノイド10受容体の少なくとも1つを同時に活性化することができる化合物を提供することが望ましい。] [0018] 二重官能基は、異なる受容体に対して活性であるリガンドを有することによって達成し得る。特に、PPAR−α,γ,δ(アルファ、γ及びデルタ)受容体の少なくとも1つ(下記の文においてPPARと称する)、並びに少なくとも1つのカンナビン、例えば、CB1又はCB2受容体において活性である多標的化合物を提供することが望ましいであろう。医療分野における使用のためにこのような化合物を含む医薬組成物を提供することがさらに望ましい。このような化合物は、理想的には少なくとも二重官能基を伴うリガンドを有するであろうことを理解されたい。しかし、単一の受容体において活性を有する化合物を有することがまた望ましい。本発明で特に重要なのは、デュアルPPAR/カンナビノイドアゴニストである化合物、それらを含有する医薬組成物、及び医療分野におけるそれらの使用である。当業者であれば、PPAR−δ(デルタ)はPPAR−β(ベータ)と称されることが多く、2つの名前は同義であることを知っているであろう。] [0019] 新たなエビデンスは、CB2及びPPAR−γ受容体の両方に対して作用することができる化合物が、脳卒中、多発性硬化症、アルツハイマー病及び他の慢性神経変性障害などの中枢神経系(CNS)に影響を与える病的状態の緩和において前例なく治療上の役に立ち得るという可能性を支持する。したがって、このような化合物が非常に望ましい。] 課題を解決するための手段 [0020] 本発明によれば、添付の特許請求において提示されているように、第1の態様では、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物を提供し、 (i)縮合二環式環を含む部分、又は (ii)縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォア、及びカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているPPARファルマコフォア によって一緒に結合しているPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む。] [0021] 本発明の化合物はまた、本明細書に記載されている化合物、その互変異性体、薬学的に許容されるその塩、又はその水和物に関する。] [0022] 一実施形態では、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方において活性を有する化合物を提供し、 (i)縮合二環式環を含む部分、又は (ii)縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォア、及びカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているPPARファルマコフォア によって一緒に結合しているPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む。] [0023] 好ましくは、本発明の化合物は、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方においてアゴニスト活性を示す。しかし別の態様では、この化合物は、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有し得る。この特定の態様では、特に好ましいのは、PPAR受容体において活性を有するそれらの化合物である。この態様の最も好ましい化合物は、PPAR−γ受容体において活性を有する。全ての中で最も好ましいのは、PPAR−γ受容体であるPPAR受容体においてアゴニスト活性を示すそれらの化合物である。] [0024] 本明細書に記載されているような化合物がこのような二重のPPAR及びカンナビノイド受容体活性を有する一実施形態では、PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を介して縮合二環式環に結合している。] [0025] 第2の態様では、本発明の化合物は、カンナビノイドファルマコフォアの部分を形成する縮合二環式環を含み得る。したがって本明細書において、カンナビノイドファルマコフォアという用語には、基それ自体又は環系と組み合わせた基のいずれかが、対象とするカンナビノイド受容体を活性化する能力を有するように、縮合二環式環リンカーに結合している基が含まれる。] [0026] この定義によると、カンナビノイドファルマコフォアは、本明細書において上記に示した定義に含まれる縮合二環式環を含むことを意味することを意図する。] [0027] 同様に、PPARファルマコフォアという用語には、基それ自体又は環系と組み合わせた基のいずれかが、対象とするPPARを活性化する能力を有するように、縮合二環式環リンカーに結合している基が含まれる。] [0028] 第2の態様では、好ましい本発明の化合物は、カンナビノイドファルマコフォアの部分である縮合二環式環を適切に含み、ただし、カンナビノイドファルマコフォアの部分である縮合二環式環系は、カンナビノイドファルマコフォアアンタゴニスト部分の部分を形成しない。] [0029] したがって、好ましい実施形態では、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物及び薬学的に許容されるその塩を提供し、前記化合物は、 縮合二環式芳香環又は部分芳香環を含むカンナビノイドファルマコフォアと、 サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むPPARファルマコフォアと を含み、 PPARファルマコフォアは、アミド又はアミン結合を介してカンナビノイドファルマコフォアに共有結合をしている。] [0030] 本明細書において使用する場合、「部分芳香族」という用語は、二環式環には、非芳香環又は完全に不飽和ではない環に縮合しているベンゾ部分が含まれるという意味を有し得る。縮合環は、2つの環が一緒に縮合している環系であり、これは2つの近接する原子が各環を共有し、その一部を形成することを意味する。好ましくは、二環式環系は、縮合した8〜10個の原子の環系を含む。] [0031] 好ましい実施形態では、 6員環と縮合した5員環又は6員環と縮合した6員環を含む縮合二環式環を含む部分によって一緒に結合したPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含む、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物を提供し、 カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している。] [0032] 「酸官能基」という用語は、単純なカルボン酸及びカルボキシル酸エステル、並びにチオカルボニル及びチカルボニルエステルなどのそれらの相当する生物学的等価性基を包含する。サリチル酸官能基には、 が挙げられ、 式中、Xは、O又はSでよく、R’及びR’’は、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基から独立に選択し得る。しかし、PPAR結合様式は酸性基又は相当する生物学的等価性基を必要とすることが予想されるため、サリチルアミドタイプの酸官能基は最も好ましくない。] [0033] 同様に、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基は、 によって表してもよく、 式中、Xは、O又はSでよく、R’及びR’’は、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基から独立に選択し得る。] [0034] 典型的には、PPARファルマコフォアは、グリタゾン−グリタザル、5−ASA、4−ASA、2−ベンゾイルアミノ−安息香酸、α−アルキルオキシフェニルプロピオン酸、α−アリールオキシフェニルプロピオン酸、サリチル酸、フタル酸を含む化合物;又はチアゾリジン環を含む化合物の群において見出されるものなどの、サリチル酸又はカルボン酸及びヒドロキシル官能基を含む受容体結合部分である。典型的には、PPARファルマコフォアは、5−ASA、4−ASA、グリタザル、グリタゾン、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート(DEHP)又は2−ベンゾイルアミノ−安息香酸を含む化合物の群において見出されるものなどの、サリチル酸、α−アルキルオキシ−又はアリールオキシ−フェニルプロピオン酸、チアゾリジン−2,4−ジオン環、フタル酸又はカルボン酸を含む受容体結合部分である。しかし、本発明のPPARファルマコフォアは好ましくは、サリチル酸又はカルボン酸(−C(O)OH又はその酸エステル)及びヒドロキシル官能基(OH又はそのエステル−OR)を含む基である。] [0035] 他の好ましい実施形態では、サリチル酸基の−OHは、アルコキシ(OR)置換基で置き換えてもよく、−ORは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基である。] [0036] 別の実施形態では、この化合物は、上記のPPAR酸官能基のカルボン酸エステル類似体を含み、カルボン酸官能基は、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基に代えて用いられるC1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基であるエステル置換基を含む。したがって、これらの化合物は、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基上にC1〜C5アルコキシル(−ORalk)、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)又はベンジルオキシ(−OCH2Ph)基置換基を含む。(−ORalk(cyc))は、−O環状C3〜C6アルキル基を表す。] [0037] したがって、本発明の化合物はまた、化合物のカルボン酸類似体を含み、エステル置換基は、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基上のC1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基置換基である。] [0038] しかし、本発明の化合物の最も好ましいPPARファルマコフォアは、カルボン酸及びそのカルボン酸エステルを含めてサリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を有するものである。しかし、サリチル酸基、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むPPARファルマコフォアが特に好ましい。したがって、PPARファルマコフォアは、単純なサリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基でよい。好ましい実施形態では、酸官能基は、単純な−C(O)OH酸基を含む。] [0039] したがって、典型的には、本発明の好ましいPPARファルマコフォアは、 からなる群から選択される部分を含み、 式中、R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、R17、R18及びR19は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択される。] [0040] したがって、典型的には、本発明の好ましいPPARファルマコフォアは、 からなる群から選択される部分を含み、 式中、R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択される。] [0041] 本発明の化合物は、本明細書においてサリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基又はそれらの誘導体を含む化学官能基であるPPARファルマコフォアを含有する。例えば、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基は、カルボキシルOHにおいて、C1〜C5アルコキシル又はC3〜C6シクロアルコキシル基などの基で置換することができる。特に好ましいのは、−OHの代わりのC1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基置換基などの基である。酸官能基は、−C(O)OHカルボン酸基及びそれらの誘導体、すなわち酸エステル(−C(O)OR)を有する、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む。C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルケノキシル基置換基をまた、−OH基の代わりに使用することができる。] [0042] PPARファルマコフォア官能基にはまた、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基について、−C(O)OHがインタクトのままであり、アルコキシル基が、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などの基でよい誘導体が含まれる。さらに、本発明のPPARファルマコフォアは、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基について、酸官能基のカルボン酸エステル誘導体を含んでもよく、酸エステル基には、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルケノキシル基置換基が含まれる。しかし、単純なサリチル酸基、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むPPARファルマコフォアが特に好ましい。] [0043] 適切には、アミン又はアミド官能基リンカーは、アミン又はアミド官能基を含む任意の基でよい。] [0044] 典型的には、好ましいアミン/又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0045] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0046] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0047] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0048] 適切には、アミドリンカーを含む一実施形態では、アミドリンカーのカルボニル基は、縮合環系に最も近い位置に位置することが好ましい。この配置は、本明細書において使用される受容体モデルの推定上の結合部位における受容体とのH−結合相互作用点を有利に実現する。] [0049] PPARファルマコフォアは、フェニル環位置の任意の1つにおいてアミン又はアミドリンカーに結合し得る。しかし、本発明の化合物のための最も好ましいPPARファルマコフォアは、 を含む群から選択することができ、 式中、Lは、アミン又はアミドリンカーを表す。] [0050] 第2の態様に関連して、本発明の化合物のための好ましいPPARファルマコフォアは、 を含む群から選択することができ、 式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基である。C1〜C8アルコキシルもまた、適切に使用し得る。] [0051] 上記定義のようなアミン基を含み、X’又はX’’が結合である一実施形態では、アミン基の窒素は、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のフェニル基に直接結合していることが好ましい。] [0052] 本発明の第2の態様では、これらの代表的な構造は、最も好ましいアミン又はアミドリンカーに結合している本発明のPPARファルマコフォアを示し、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式カンナビノイドファルマコフォアへの結合を表し、−RはHでよく、−OHをもたらし、又はRは−ORでよく、アルコキシ基をもたらし、−ORは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基である。] [0053] したがって、特に好ましい化合物は、アミド又はアミン結合が、PPARファルマコフォアに共有結合をしており、 からなる群から選択される化合物であり、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアの8〜10員縮合二環式芳香環又は部分芳香環を表し、Rは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から選択される。] [0054] PPARファルマコフォアは、アミドリンカーを介して本発明の第2の態様の縮合カンナビノイドファルマコフォア環に結合しており、縮合環に結合しているカルボニル基は、本明細書において使用される受容体モデルの推定上の結合部位において受容体とのH−結合相互作用点を有利に実現するため、縮合二環式環に直接結合しているアミドリンカーのカルボニルが特に望ましい。したがって、PPARファルマコフォアがアミド基のカルボニルを介して縮合環に結合している化合物が特に好ましい。したがって、特に好ましいPPARファルマコフォア及びアミドリンカーは、 からなる群から選択し得る。] [0055] カンナビノイドファルマコフォアの縮合二環式環がそれに結合している置換基を含有する別のカルボニルを有さないときに、アミドリンカーと共にこれらの特定のPPARファルマコフォアを含む本発明の化合物が、特に好ましい。] [0056] 本発明に関する明確さのために、本発明者は、どのような分子の官能基がカンナビノイドファルマコフォア又はPPARファルマコフォアを構成するかの厳密な薬理学的定義を提示することを希望しない。] [0057] カンナビノイド受容体に結合することが報告されている多くの化学官能基又は系がある。このような化学成分の典型的な例は、古典的なTHC型構造であるアミノアルキルインドール、内在性カンナビノイドに関連するエイコサノイド、1,5−ジアリールピラゾール及びキノリンである。エイコサノイドを例外として、これらの化合物の多くは、受容体結合において役割を果たすことがあり、又は果たさないことがある縮合環式環系を含有する。残念なことに、どの官能基がカンナビノイド受容体に結合するかは必ずしも明快とは限らない。すなわち、典型的なカンナビノイドファルマコフォアが正確に何であるかという明らかな一致した説明はない。公知のカンナビノイド活性分子の構造の多様性は、この点を浮かび上がらせる。カンナビノイドファルマコフォアについての良好な出発点は、AJA、WIN−55212−2及びJTE907化合物において見出し得る。多くのカンナビノイド系は、受容体結合において役割を果たすことがあり、又は果たさないことがある縮合環式環系、特に三環式縮合環系を有する環系を含有することが知られている。] [0058] 本発明の化合物は、チオフェン、[1,2,5]−チアジアゾリン、ピロール、イミダゾール、チアゾール、ピラゾール、4,5−ジヒドロピロール、イミダゾリジン−2−オン、1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジン、ベンゼン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、4,5−ジヒドロチオフェン及びイミダゾリジン−2−チオンを含む群から選択される2つの環を含む縮合二環式環を有する。したがって、縮合二環式芳香環又は部分芳香環の各環は、チオフェン、[1,2,5]−チアジアゾリン、ピロール、イミダゾール、チアゾール、ピラゾール、4,5−ジヒドロピロール、イミダゾリジン−2−オン、1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジン、ベンゼン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、4,5−ジヒドロチオフェン及びイミダゾリジン−2−チオンからなる群から独立に選択し得る。] [0059] 縮合環は、炭素原子のみを含んでもよく、又は縮合環の炭素に代えて用いられる少なくとも1つのヘテロ原子を含んでもよい。典型的には、下記などの環は、縮合二環式環系の部分を形成してもよく、 縮合二環式環は、6員環と縮合した5員環又は6員環と縮合した6員環を含む。] [0060] 好ましい実施形態では、適切には縮合環系は、ベンゼン、ピロール又はピリジン環を含む。] [0061] 種々の環の組合せを縮合二環式リンカーとして選択してもよく、環は多くの方法で一緒に縮合し、多くの異なる縮合環系を生成し得る。] [0062] しかし、好ましい実施形態では、縮合二環式環は、ベンゾ縮合ピロール、ベンゾ縮合ピドリジン、ベンゾ縮合チオフェン、ベンゾ縮合イミダゾール、ベンゾ縮合チアゾール、ベンゾ縮合[1,2,5]−チアジアゾリン、ベンゾ縮合ピラゾール、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロピロール、ベンゾ縮合イミダゾリジン−2−オン、ベンゾ縮合1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジン、ベンゾ縮合ベンゼン、ベンゾ縮合ピリダジン、ベンゾ縮合ピリジン、ベンゾ縮合ピリミジン、ベンゾ縮合ピラジン、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロチオフェン又はベンゾ縮合イミダゾリジン−2−チオンを含む。] [0063] したがって、本発明の8〜10員縮合二環式芳香環又は部分芳香環は、ベンゾ縮合ピロール、ベンゾ縮合ピドリジン、ベンゾ縮合チオフェン、ベンゾ縮合イミダゾール、ベンゾ縮合チアゾール、ベンゾ縮合[1,2,5]−チアジアゾリン、ベンゾ縮合ピラゾール、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロピロール、ベンゾ縮合イミダゾリジン−2−オン、ベンゾ縮合1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジン、ベンゾ縮合ベンゼン、ベンゾ縮合ピリダジン、ベンゾ縮合ピリジン、ベンゾ縮合ピリミジン、ベンゾ縮合ピラジン、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロチオフェン及びベンゾ縮合イミダゾリジン−2−チオンからなる群から選択し得る。] [0064] 特定の実施形態では、カンナビノイドファルマコフォアは、 からなる群から選択される縮合二環式環を含み、 式中、 少なくとも1つのPは、H、PPARファルマコフォア又はCBファルマコフォアであり、R1は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、 R4は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している。] [0065] 本発明の第2の態様では、Pは、カンナビノイドファルマコフォア置換基のことがある。このような実施形態では、PPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォア置換基のいずれかの少なくとも1つは、カンナビノイドファルマコフォア縮合二環式環に直接結合しているカルボニル基を含むことが好ましい。] [0066] 好ましい実施形態では、カンナビノイドファルマコフォアは、 からなる群から選択される縮合二環式環を含み、 式中、 少なくとも1つのPは、H、PPARファルマコフォア又はCBファルマコフォアであり、R1は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、 R4は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しており、ただし、カンナビノイドファルマコフォアの部分である縮合二環式環は、カンナビノイドアンタゴニスト部分の部分ではない。] [0067] ファルマコフォアが6員環上に位置するこのような実施形態では、それらは互いにメタ又はパラ配置に位置し得る。] [0068] 特定の実施形態では、本発明の化合物は、R1、R3及びR6の環位置以外の環位置においてH、メチル、=O、=S、又は=NHなどの置換若しくは非置換原子又は基でよい縮合二環式環を有する。] [0069] 8〜10員縮合二環式芳香環又は部分芳香環を含む好ましい化合物において、環系は、R1、R2、又はR3以外の位置で、各々がC1〜C8アルキル、=O、=S、=NH、又はC1〜C8アルコキシから独立に選択される1個、2個又は3個の置換基で任意選択で置換されてもよい。] [0070] いくつかの実施形態では、縮合二環式環は、下記の基 から選択することができる。] [0071] 好ましい本発明の化合物は、カンナビノイドファルマコフォアの部分を形成する縮合二環式環を含むが、ただし、問題のカンナビノイドファルマコフォアは、カンナビノイドアンタゴニスト、又はアンタゴニスト活性を有するカンナビノイド活性分子の部分ではない。] [0072] 本発明の好ましい実施形態では、縮合二環式環は、環ヘテロ原子として酸素を含まない。しかし適切には、少なくとも1つの=O基(環外O)は、二環式環置換基として位置することができる。] [0073] しかし、好ましい実施形態では、二環式環系は、少なくとも1つのヘテロ原子がN又はSである2つの縮合環からなる。] [0074] 特に好ましい実施形態では、本発明の縮合二環式環は、炭素原子のみ、又は炭素原子の代わりに縮合環系中に位置する単一のNヘテロ原子を含む。] [0075] しかし、特に好ましい実施形態では、縮合二環式環は、ベンゾ縮合ピロール又はベンゾ縮合ピリジン環系を含む。] [0076] 別の好ましい実施形態では、縮合二環式環系の環の両方は、芳香族である。] [0077] しかし、本発明の化合物は、 からなる群から選択される二環式環を含むことが特に好ましい。] [0078] ベンゾ縮合ピロール又はベンゾ縮合ピリジン環系が特に好ましい。したがって、これらの特定のタイプの環系を有するカンナビノイドファルマコフォアが非常に望ましい。] [0079] 一実施形態では、化合物が縮合二環式環としてキノリン環を含む場合、R1とR3の間に位置する環原子において複素環上に位置する=O(環外O)基を有することが望ましい。] [0080] これらの場合、キノリン二環式の非複素環上にアルコキシ置換基を有することがより特に好ましい。適切なアルコキシ置換基には、C1〜C10アルキルアルコキシド基が挙げられるが、C1〜C5アルキルアルコキシド基を有する二置換環が、最も特に好ましい。] [0081] この実施形態において、キノリン二環式系の非複素環上に少なくとも1つのアルコキシ置換基を有することが特に好ましい。適切なアルコキシ置換基には、C1〜C10アルキルアルコキシド基が挙げられる。最も好ましい化合物は二置換環を含み、キノリンは2つのC1〜C5アルキルアルコキシド基で置換されている。] [0082] カンナビノイド及びPPARファルマコフォアが縮合二環式環部分を有するリンカーによって結合している本発明の第1の態様では、典型的な適切なカンナビノイドファルマコフォアは、アルキル、シクロアルキル、又はベンゼン若しくはナフチレン環などの芳香環、及びその環誘導体に結合している、カルボニル部分を含む官能基であると考えることができる。縮合二環式リンカーへの結合は、カルボニル基において起こる。縮合環に結合したカルボニルは、本明細書において使用される受容体モデルの推定上の結合部位における受容体とのH−結合相互作用点を有利に実現するため、これは有利な配置である。] [0083] したがって、この第1の態様では、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基は、本明細書に記載されているような「カンナビノイドファルマコフォア」という用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として使用することができる。好ましくは、上記のカンナビノイド置換基のアリール基には、アリールアルコキシ又はそのハロゲン化アリール誘導体を含めてもよい。カンナビノイドファルマコフォア縮合環に結合したカルボニルは、本明細書において使用される受容体モデルの推定上の結合部位における受容体とのH−結合相互作用点を有利に実現するため、縮合環の隣にその中に配置されたカルボニル基を有するカンナビノイド置換基は有利な配置である。適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に包含されるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられ、 Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0084] 代替のより単純な官能基は、直鎖又は分岐状でよいアルキル鎖を含む。] [0085] したがってこの第1の態様では、本発明の好ましいカンナビノイドファルマコフォアは、 を含む群から選択することができる。] [0086] 特に好ましい本発明の化合物は、 でよいカンナビノイドファルマコフォアを含み、 式中、Lは、8〜10員縮合二環式芳香環又は部分芳香環を表す。] [0087] 少なくとも1つの基の置換は、独立に、縮合二環式系の同じ又は異なる環上に位置し得る。] [0088] 縮合環がカンナビノイドファルマコフォアの部分である本発明の第2の態様の実施形態では、典型的な適切なカンナビノイドファルマコフォア二環式環置換基は、アルキル、シクロアルキル、又はベンゼン若しくはナフチレン環などの芳香環、及びそれらの環誘導体に結合している、カルボニル部分を含む官能基として考えることができる。縮合二環式リンカーへの結合は、カルボニル基において起こる。縮合環に結合しているカルボニルは、本明細書において使用される受容体モデルの推定上の結合部位における受容体とのH−結合相互作用点を有利に実現するため、これは有利な配置である。] [0089] 適切には、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。したがって、縮合二環式環がカンナビノイドファルマコフォアの部分を形成する第2の態様では、本発明の好ましいカンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択することができ、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。好ましくは、上記のカンナビノイドファルマコフォア誘導体のアリール基誘導体には、そのアリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。縮合環系に結合したカルボニル置換基を有する基は、縮合環に結合したカルボニルが、本明細書において使用される受容体モデルの推定上の結合部位における受容体とのH−結合相互作用点を有利に実現するため、有利な配置である。] [0090] したがって、本発明の第2の態様に関する一実施形態では、好ましい本発明の化合物は、 からなる群から選択されるアミンリンカーを含むPPARファルマコフォアを含み、 カンナビノイド縮合二環式環は、 からなる群から選択される置換基をさらに含み、 式中、Lは、カンナビノイド置換基及びPPARファルマコフォア(及びリンカー)が結合している縮合二環式環を表す。これによって、化合物が縮合環に結合したカルボニル置換基を有することが確実になり、本明細書において使用される受容体モデルの推定上の結合部位において好ましい受容体とのH−結合相互作用点を実現する。] [0091] 別の好ましい実施形態では、 縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォアと、 からなる群から選択される部分を含むPPARファルマコフォアと を含むPPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物、及び薬学的に許容されるその塩を提供し、 式中、 R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、 PPARファルマコフォアは、アミド又はアミン結合を介してカンナビノイドファルマコフォアに共有結合をしている。] [0092] 好ましい本発明の化合物、及び薬学的に許容されるその塩は、 8〜10員縮合二環式芳香環又は部分芳香環を含むカンナビノイドファルマコフォアと、 からなる群から選択される部分を含むPPARファルマコフォアと を含み、 式中、 R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、PPARファルマコフォアは、アミド又はアミン結合を介してカンナビノイドファルマコフォアに共有結合をしている。] [0093] 第1の態様に関して、特定の実施形態では、本発明の化合物は、一般構造(I)を有し、 式中、 nは、0又は1であり、 Aは、縮合二環式環の原子を表し、 R1は、H、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分であり、 R3又はR6のいずれか1つは、H、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分であり、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸、又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む。] [0094] ファルマコフォアが6員環上に位置するこのような実施形態では、それらは、互いにメタ又はパラ配置に位置してもよい。] [0095] 本発明の第2の態様に関する特に好ましい実施形態では、本発明の化合物は、一般構造(I) を有し、 式中、 nは、0又は1であり、 Aは、カンナビノイドファルマコフォアの縮合二環式環の原子を表し、 R1は、H、又はPPAR受容体において活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R3又はR6のいずれか1つは、H、又はPPAR受容体において活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している。] [0096] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OH又はサリチル酸基の−OHが、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味する。] [0097] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH若しくはそのカルボン酸エステル、又は同等の生物学的等価性基及び誘導体でよい。] [0098] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0099] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換されている。] [0100] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0101] カンナビノイドファルマコフォア置換基が、 である実施形態において、 カンナビノイドファルマコフォア及びPPARファルマコフォアの縮合環の間のリンカーは、アミド基リンカーであることが好ましく、アミド基のカルボニルは、縮合環の直接隣に位置する。] [0102] 典型的には、好ましいアミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0103] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0104] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0105] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0106] 第2の態様に関する他の好ましい化合物は、一般構造(I) を有し、 式中、 n1は、0又は1であり、 n2は、0又は1であり、 Aは、カンナビノイドファルマコフォアの縮合二環式環の原子を表し、 R1は、H、又はPPAR受容体において活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R3又はR6のいずれか1つは、H、又はPPAR受容体において活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している。] [0107] 本発明の好ましい一連の化合物は、一般構造(I)によって表され、 式中、 n1は、0又は1であり、 n2は、0又は1であり、 Aは、8〜10員縮合二環式芳香族又は部分芳香環カンナビノイドファルマコフォアの原子を表し、 R1、R3又はR6の1つはR14であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、 R1は、H、C1〜C8アルキル、又はアリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル、アルキルカルバモイルを含むカンナビノイドファルマコフォア、又はR14から選択され、 R3は、H、R14、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R6は、H、R14、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 カンナビノイドファルマコフォア置換基は、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基を含む。] [0108] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0109] 第1の態様に関する特定の実施形態では、本発明の化合物は、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方において活性を有する一般式(II) によって表すことができ、 式中、 環の少なくとも1つは芳香族であり、n1又はn2の少なくとも1つは、0又は1であり、 少なくとも1つの環は芳香族という条件で、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは 少なくとも1つの環は芳香族ではないという条件で、 Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、 R1は、H、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分であり、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R6は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 ただし、 BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、 さらにただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸、又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む。] [0110] 第2の態様に関する特定の実施形態では、本発明の化合物は、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する一般式(II)によって表すことができ、 式中、 環の少なくとも1つは芳香族であり、n1又はn2の少なくとも1つは、0又は1であり、 少なくとも1つの環は芳香族という条件で、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは 少なくとも1つの環は芳香族ではないという条件で、 Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、 R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分であり、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 ただし、 BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、 さらにただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む。] [0111] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0112] 特定の実施形態では、本発明の化合物は、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する一般式(I)によって表すことができ、 式中、 環の少なくとも1つは芳香族であり、n1又はn2の少なくとも1つは、0又は1であり、 少なくとも1つの環は芳香族という条件で、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは 少なくとも1つの環は芳香族ではないという条件で、 Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、 R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分であり、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 ただし、 BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、 さらにただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している。] [0113] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OHが、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味する。] [0114] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH若しくはそれらのカルボン酸エステル又は同等の生物学的等価性基及びそれらの誘導体でよい。] [0115] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0116] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている。] [0117] 典型的には、好ましいアミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0118] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0119] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0120] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0121] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0122] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0123] 第1の態様に関するまた異なる態様では、一般式Vを有し、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物を提供し、この化合物は、 を含み、 式中、 少なくとも1つの環は芳香族という条件で、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは 少なくとも1つの環は芳香族ではないという条件で、 Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、 R1は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、及び R4は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R6は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 ただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 さらにただし、 XがNであり、R1がHであるとき、R2は=Oであり、R3はPPARファルマコフォアの部分を形成し、PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸、又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む。] [0124] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OHが、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味する。] [0125] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH又はそれらのカルボン酸エステルでよい。] [0126] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0127] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換されている。] [0128] 典型的には、好ましいアミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0129] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0130] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0131] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0132] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0133] また異なる態様では、一般式Vを有し、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物を提供し、この化合物は、 を含み、 式中、 少なくとも1つの環は芳香族という条件で、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは 少なくとも1つの環は芳香族ではないという条件で、 Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、 R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R4は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 ただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 さらにただし、 XがNであり、R1がHであるとき、R2は=Oであり、 カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している。] [0134] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0135] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OHが、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味する。] [0136] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0137] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換されている。] [0138] 典型的には、好ましいアミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0139] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0140] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0141] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0142] 本発明の第2の態様の好ましい化合物は、一般式(II) を有し、 式中、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、 n1は、0又は1であり、 n2は、0又は1であり、n1又はn2の少なくとも1つは1であり、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、 R1、R3又はR6の1つは、R14であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 R15は、 からなる群から選択されるカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 式中、Lは、結合点を示し、 R1は、H、C1〜C8アルキル、R15又はR14から選択され、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、 R3は、H、R14、又はR15であり、 R6は、H、R14、又はR15であり、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、 ただし、 BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、 R1がR14であるとき、R3はR15であり、R3がR14であるとき、R1はR15である。] [0143] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OHが、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味することを意味する。] [0144] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0145] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0146] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている。] [0147] 典型的には、好ましいアミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0148] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0149] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0150] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0151] 本発明の第2の態様に関する他の好ましい化合物は、一般式(II) を有し、 式中、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、 n1は、0又は1であり、 n2は、0又は1であり、n1又はn2の少なくとも1つは1であり、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、 R1、R3又はR6の1つはR14であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 R15は、 からなる群から選択され、 式中、Lは、結合点を示し、 R1は、H、C1〜C8アルキル、R15又はR14から選択され、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、 R3は、H、R14、又はR15であり、 R6は、H、R14、又はR15であり、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、 ただし、 BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、 R1がR14であるとき、R3はR15であり、R3がR14であるとき、R1はRである。] [0152] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OHが、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味する。] [0153] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0154] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0155] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換されている。] [0156] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0157] 第1の態様に関する別の態様では、一般式IIIA又はIIIBを有し、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物を提供し、この化合物は、 を含み、 IIIAによると、ベンゼン環は芳香族であり、又はIIIBによると、複素環は芳香族であり、 Xは、C、N又はSであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C、N又はSであり、 R1は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 ただし、 YがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はYがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はYがSであるとき、R2は孤立電子対であり、 さらにただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸、又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む。] [0158] 別の態様では、一般式IIIA又はIIIBを有し、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物を提供し、この化合物は、 を含み、 IIIAによると、ベンゼン環は芳香族であり、又はIIIBによると、複素環は芳香族であり、 Xは、C、N又はSであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C、N又はSであり、 R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 ただし、 YがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はYがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はYがSであるとき、R2は孤立電子対であり、 さらにただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基でありカンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している。] [0159] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OHが、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味する。] [0160] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0161] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0162] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている。] [0163] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0164] 典型的には、好ましいアミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0165] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0166] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0167] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0168] 異なる態様では、一般式IVA又はIVBを有し、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物を提供し、この化合物は、 を含み、 式中、 6員環が芳香族であるとき、 Aは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Bは、C、CH、N又はSであり、Dは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、 5員環が芳香族であるとき、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、CH、N又はSであり、Xは、C、CH又はNであり、 R1は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NHであり、 R6は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 ただし、 BがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はBがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はBがSであるとき、R2は孤立電子対であり、 さらにただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイド受容体において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、 さらにただし、 XがNであり、R1がHであるとき、R2は=Oであり、R3は、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸、又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むファルマコフォアの部分を形成する。] [0169] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OHが、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味する。] [0170] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0171] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0172] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換されている。] [0173] 典型的には、好ましいアミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0174] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0175] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0176] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0177] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0178] 異なる態様では、一般式IVA又はIVBを有し、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物を提供し、この化合物は、 を含み、 式中、 6員環が芳香族であるとき、 Aは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Bは、C、CH、N又はSであり、Dは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、 5員環が芳香族であるとき、 Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、CH、N又はSであり、Xは、C、CH又はNであり、 R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、 R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R4は、H、メチル、=O、=S、=NHであり、 R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 ただし、 BがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はBがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はBがSであるとき、R2は孤立電子対であり、 さらにただし、 R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 さらにただし、 XがNであり、R1がHであるとき、R2は=Oであり、 カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、 PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、 PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している。] [0179] 特定の実施形態では、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基は、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換することができる。これは、−C(O)OH基の−OHが、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基で置換されていてもよいことを意味する。] [0180] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0181] しかし、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている。] [0182] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0183] 典型的には、好ましいアミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、 R’及びR’’は、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである。] [0184] 特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルである。] [0185] しかし、特に好ましい実施形態では、アミン又はアミドリンカーは、−CH2NH−、−NH−、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択することができる。] [0186] 最も好ましい実施形態では、アミドリンカーは、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される。] [0187] 第2の態様に関する好ましい実施形態では、本発明の化合物は、一般式(V*) を有し、 式中、 R1は、H、又はC1〜C8アルキル又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基又は−R16−R14であり、R16は、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択されるアミド又はアミドリンカーであり、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、 R14は、 からなる群から選択され、 式中、 R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、 R4は、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキル又はHであり、 R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R6は、H又はカンナビノイドファルマコフォア置換基又は−R16−R14である。] [0188] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が含まれる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0189] アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基のアルコキシ基はまた、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基を含み得る。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0190] しかし、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0191] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている。] [0192] 一般式(V*)を有する前述の請求項のいずれかによる化合物であって、 式中、 R1は、H、又はC1〜C8アルキル、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基、又は−R16−R14であり、R16は、−アルキレン−NR’−、−NR’−、−C(O)−NR’−アルキレン−、NR’−C(O)−アルキレン−、−C(O)−NR’NR’−からなる群から選択されるアミド又はアミドリンカーであり、R’は、H又はC1〜C8アルキルであり、 R14は、 からなる群から選択され、 式中、 R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、 R4は、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキル又はHであり、 R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、 R6は、H又はカンナビノイドファルマコフォア置換基である。] [0193] 適切には、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基はまた、本明細書に記載されているような用語の意味に含まれるカンナビノイドファルマコフォア置換基として適切に使用することができる。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。好ましくは、カンナビノイドファルマコフォア置換基は、 からなる群から選択してもよく、 式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォアが結合している縮合二環式リンカーを表す。] [0194] 別の特定の実施形態では、一般式(VI)を有する化合物を提供し、 式中、 Xは、C、N又はSであり、 Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基であり、 Zは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を有する。] [0195] いくつかの実施形態では、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基で置換されている。] [0196] しかし、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含むZが特に好ましい。] [0197] 関連する実施形態では、一般式(VII)を有する化合物を提供し、 式中、 Xは、C、N又はSであり、 Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基であり、 Zは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を有する。] [0198] 関連する実施形態では、一般式(VII*)を有する化合物を提供し、 式中、 Xは、C、N又はSであり、 Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基からなる群から選択されるカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、 Zは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基である。] [0199] また別の実施形態では、一般式(VIII)を有する化合物を提供し、 式中、 Gは、C1〜C3アルキル基であり、 Jは、サリチル酸又はアルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基である。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0200] いくつかの実施形態では、Jは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換をさらに含み、OHは、C1〜C5アルコキシル、C3〜C8シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基で置換されている。] [0201] しかし、Jがサリチル酸基、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む化合物が特に好ましい。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0202] また別の実施形態では、一般式(VIII)を有する化合物を提供し、 式中、 Gは、C1〜C8アルキル基であり、 Jは、サリチル酸官能基又はアルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基である。酸官能基は、−C(O)OH又はそのカルボン酸エステルでよい。] [0203] いくつかの実施形態では、Jは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)又はフェニルフェノキシ(−OPhPh)基などのアルコキシ基で置換されている。] [0204] PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいてアゴニスト活性を有する特に好ましい本発明の化合物は、 からなる群から選択してもよく、 式中、R1及びR6は、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基である。R1、R3及びR6は、独立に、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基などのカンナビノイドファルマコフォア置換基である。好ましいアリール基誘導体には、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体が挙げられる。] [0205] PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいてアゴニスト活性を有する特に好ましい本発明の化合物は、 からなる群から選択し得る。] [0206] PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいてアゴニスト活性を有する特に好ましい本発明の化合物は、 からなる群から選択してもよく、 式中、R1及びR3は、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル及びC1〜C5アルキルカルバモイル基からなる群から選択されるカンナビノイドファルマコフォア置換基である。さらなる好ましい実施形態では、R1及びR3は、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C8アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C8アルキルカルバモイル基でよい。] [0207] PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいてアゴニスト活性を有する特に好ましい本発明の化合物は、 からなる群から選択してもよく R1及びR6は、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル、C1〜C5アルキルカルバモイル基を含む群から選択されるカンナビノイドファルマコフォア置換基である。] [0208] PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいてアゴニスト活性を有する同様に好ましい化合物は、 からなる群から選択してもよく −OR7は、C1〜C5アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ又はベンジルオキシ基などのアルコキシ基である。] [0209] 特に好ましい化合物は、 からなる群から選択し得る。] [0210] これらの特定の例は、本明細書において提供されるEC50結果に基づいて、それらがPPAR−γアゴニストである対照化合物GW1929より効力があることが示されてきたため特に有利である。] [0211] 最も特に好ましい化合物は、 からなる群から選択し得る。] [0212] これらの特定の例は、本明細書において提供されるEC50結果に基づいて、それらがPPAR−γアゴニストである対照化合物GW1929と比較したときに優れた効力を有することを示したために特に有利である。] [0213] 特に好ましい本発明の化合物は、構造 を有する。] [0214] 別の特に好ましい本発明の化合物は、構造 を有する。] [0215] また別の特に好ましい本発明の化合物は、構造 を有する。] [0216] また別の特に好ましい本発明の化合物は、構造 を有する。] [0217] 別の特に好ましい本発明の化合物は、構造 を有する。] [0218] これらの特定の構造の各々は、PPAR−γ受容体において少なくとも活性である化合物の例である。この化合物は、本発明によって定義されているようなカンナビノイドファルマコフォアを含み、したがってカンナビノイド受容体においてまた活性であることが期待される。] [0219] したがって、本発明は、これらの化合物を含有する医薬組成物のための新規なMTL化合物、並びにこのようなMTL化合物の医療及び治療用途を提供する。本発明の化合物は、PPARの少なくとも1つ及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性であろう。この化合物は、PPAR及びカンナビノイド受容体の各々においてアゴニストである。] [0220] したがって、本発明は、PPAR及びカンナビノイド受容体のための一連の開裂可能でない複合体化したMTLを提供することに重点的に取り組む。] [0221] 本発明において、PPAR及びカンナビノイド受容体において活性である化合物は、5ASA及び4ASAを使用したコンピュータでの調査によって同定されてきたが、またPPARα及びPPARγ両方のリガンドであることが知られているグリタザルを使用したモデリングに基づいて同定されてきた。] [0222] モデリング化合物は、異なる受容体に対して活性を示す2種の化合物が、適切な開裂可能な又は開裂可能でないリンカー(開裂可能な又は開裂可能でない複合体化したファルマコフォア)によって一緒に結合していてもよく、又はそれらの共通のファルマコフォアが重複(僅かに重複若しくは高度に統合)していてもよいという事実に基づく(図1)。12] 図1 [0223] したがって、本発明の化合物は、ファルマコフォアモデル及びコンピュータによる仮想的スクリーニングに基づいて設計される。このプロセスは、カンナビノイド受容体及びペルオキシソーム増殖因子活性化受容体の少なくとも1つ、特にPPAR−γ受容体を標的とする新規なハイブリッド分子の設計をもたらしてきており、したがって、この化合物は抗炎症性及び神経保護作用に潜在的に恵まれている。] [0224] 特に好ましいのは、カンナビノイドCB2受容体2(CB2)及びペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPAR−γ)受容体の両方に対して、少なくとも1種の活性を有するものであるが、好ましくはデュアルアゴニスト活性を有する化合物である。] [0225] 一般に、本発明の化合物は、第1の部分及び部分を含み、第1の部分は、PPARファルマコフォアを含み、第2の部分は、CBファルマコフォアを含み、第1及び第2の部分は、少なくとも1つのリンカーによって結合しており、この化合物はPPAR及びCB受容体の少なくとも1つにおいて活性であることを特徴とする。最も好ましい化合物は、PPAR及びCB受容体の両方において二重の活性を有する。] [0226] 有利なことには、本明細書における化合物の全ては、α(Tyr)及びγ(His)活性部位を異なるものとしているただ1つの残基があるため、PPARα及びPPARγ受容体の少なくとも1つに対してある程度まで活性であることが予想され、α選択性は一般に、フィブレートにおいて示されているように、カルボキシレートのα位においてgem−ジメチル基を導入することによって達成することができる。] [0227] 二重の活性を有する化合物を設計するために、構造活性相関(SAR)の知識及び2つの標的活性のためのファルマコフォアの必要条件が必要とされた。これは、(i)文献データから、並びに(ii)公知のCB2及びPPARγ選択的アゴニスト化合物のドッキング研究から得た。データを使用して、それらの各々の受容体の三次元モデルを精巧なものとし、それによって分子認識プロセスに関連する受容体残基及び化合物の官能基の同定を可能にした。] [0228] 典型的には、本明細書に記載されている化合物は、Goldscore適合機能によって計算して、CB2受容体についてはWIN−55212−2又はJTE−907のスコアよりも大きい、又はPPARγについては5−ASAのスコアより大きいドッキングスコア値を示す。] [0229] 最も好ましい化合物は、セルフリー薬理活性試験においてPPAR対照化合物であるGW1929のそれよりも大きい受容体効力を有する。] [0230] 最も好ましい化合物は、セルベース薬理活性試験においてPPAR対照化合物であるロソグリタゾンのそれよりも大きい受容体効力を有する。] [0231] 本明細書に記載されている化合物は、PPAR及びカンナビノイド受容体において活性である二重活性リガンドの設計において有利に使用することができる。これらの化合物にさらなる修飾を行って、受容体の活性をさらに最適化することができる。] [0232] 本発明の別の態様では、この化合物は、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つ、特にPPAR受容体において活性を有する。特に好ましいのは、PPAR受容体において活性を有するそれらの化合物である。この態様の最も好ましい化合物は、PPAR−γ受容体において活性を有する。これに関して特に好ましい化合物は、 からなる群から選択し得る。] [0233] これらの特定の例は、本明細書において提供するEC50結果に基づいて、それらがPPAR−γアゴニストである対照化合物GW1929と比較したときにより優れた効力を有することが示されてきたため特に有利である。] [0234] 最も特に好ましい化合物は、 からなる群から選択し得る。] [0235] これらの特定の例は、本明細書において提供するEC50結果に基づいて、それらがPPAR−γアゴニストである対照化合物GW1929と比較したときにより優れた効力を有することが示されてきたため特に有利である。] [0236] 本発明による化合物は、医療分野において有利に使用される。] [0237] したがって、本発明はさらに、1種若しくは複数の薬学的に許容される添加剤又はアジュバントと組み合わせた、有効成分として本発明による1種又は複数の化合物を含む医薬組成物に関する。] [0238] さらに、一態様によれば、本発明は、PPARが関与する状態、例えば、PPARγを発現している腫瘍の予防及び治療のための医薬品の調製のための、本発明による化合物の使用に関する。] [0239] 第2の態様では、本発明は、PPARを発現している腫瘍が関与する状態の予防及び治療のための医薬品の調製のための、本発明による化合物の使用に関する。]
权利要求:
請求項1 6員環と縮合した5員環又は6員環と縮合した6員環を含む縮合二環式環を含む部分によって一緒に結合したPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物。 請求項2 からなる群から選択される部分を含むPPARファルマコフォアを含み、式中、R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、R17、R18及びR19は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択される、請求項1に記載の化合物。 請求項3 アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、R’及びR’’が、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項1から2までのいずれか一項に記載の化合物。 請求項4 アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、R’が、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’が、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項3に記載の化合物。 請求項5 アミドリンカーが、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物。 請求項6 アミン又はアミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、からなる群から選択され、式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。 請求項7 アミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、からなる群から選択され、式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項1から6までに記載の化合物。 請求項8 縮合二環式環が、ベンゾ縮合ピロール、ベンゾ縮合ピドリジン、ベンゾ縮合チオフェン、ベンゾ縮合イミダゾール、ベンゾ縮合チアゾール、ベンゾ縮合[1,2,5]−チアジアゾリン、ベンゾ縮合ピラゾール、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロピロール、ベンゾ縮合イミダゾリジン−2−オン、ベンゾ縮合1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジン、ベンゾ縮合ベンゼン、ベンゾ縮合ピリダジン、ベンゾ縮合ピリジン、ベンゾ縮合ピリミジン、ベンゾ縮合ピラジン、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロチオフェン又はベンゾ縮合イミダゾリジン−2−チオンを含む、請求項7に記載の化合物。 請求項9 縮合二環式環が、からなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。 請求項10 縮合二環式環が、からなる群から選択することができる、請求項9に記載の化合物。 請求項11 縮合二環式環が、R1、R2、又はR3以外の位置で、各々がC1〜C8アルキル、=O、=S、=NH、又はC1〜C8アルコキシから独立に選択される1個、2個又は3個の置換基で任意選択で置換されている、請求項7から10までに記載の化合物。 請求項12 からなる群から選択される縮合二環式環を含み、式中、少なくとも1つのPは、H、PPARファルマコフォア又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R1は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイドファルマコフォア置換基において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、R4は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシである、請求項11に記載の化合物。 請求項13 カンナビノイドファルマコフォア置換基が、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル又はC1〜C5アルキルカルバモイル基である、請求項7から12までに記載の化合物。 請求項14 カンナビノイドファルマコフォア置換基のアリール基が、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体である、請求項13に記載の化合物。 請求項15 カンナビノイドファルマコフォア置換基が、からなる群から選択され、式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォア置換基が結合している縮合二環式リンカーを表す、請求項14に記載の化合物。 請求項16 アミンリンカーを含むPPARファルマコフォアが、からなる群から選択され、式中、カンナビノイド縮合二環式環は、からなる群から選択される置換基をさらに含み、式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項12から15までに記載の化合物。 請求項17 アミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、からなる群から選択され、式中、カンナビノイド縮合二環式環は、置換基をさらに含み、式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項12から15までに記載の化合物。 請求項18 一般構造(I)を有し、式中、nは、0又は1であり、Aは、カンナビノイドファルマコフォアの縮合二環式環の原子を表し、R1は、H、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3又はR6のいずれか1つは、H、又はPPAR受容体において活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1又は2に記載の化合物。 請求項19 一般構造(II)を有し、式中、環の少なくとも1つは、芳香族であり、n1又はn2の少なくとも1つは、0又は1であり、少なくとも1つの環は芳香族という条件で、Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは少なくとも1つの環は芳香族ではないという条件で、Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、R1は、H、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、ただし、BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、さらにただし、R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。 請求項20 一般式IIIA又はIIIBを有し、式中、IIIAによると、ベンゼン環は芳香族であり、又はIIIBによると、複素環は芳香族であり、Xは、C、N又はSであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C、N又はSであり、R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、ただし、YがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はYがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はYがSであるとき、R2は孤立電子対であり、さらにただし、R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。 請求項21 一般式IVA又はIVBを有し、式中、6員環が芳香族であるとき、Aは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Bは、C、CH、N又はSであり、Dは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、5員環が芳香族であるとき、Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、CH、N又はSであり、Xは、C、CH又はNであり、R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R4は、H、メチル、=O、=S、=NHであり、R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、ただし、BがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はBがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はBがSであるとき、R2は孤立電子対であり、さらにただし、R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、さらにただし、XがNであり、R1がHであるとき、R2は=Oであり、カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。 請求項22 縮合二環式芳香族環を含むカンナビノイドファルマコフォアと、からなる群から選択される部分を含むPPARファルマコフォアとを含み、式中、R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、PPARファルマコフォアは、アミド又はアミン結合を介してカンナビノイドファルマコフォアに共有結合をしている、請求項1から21までのいずれか一項に記載の化合物。 請求項23 アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、R’が、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’が、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項18から22までに記載の化合物。 請求項24 アミン又はアミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、からなる群から選択され、式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項18から23までに記載の化合物。 請求項25 カンナビノイドファルマコフォア置換基が、からなる群から選択され、式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項18から24までに記載の化合物。 請求項26 一般式(II)を有し、を有し、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、n1は、0又は1であり、n2は、0又は1であり、n1又はn2の少なくとも1つは1であり、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いはAは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、R1、R3又はR6の1つは、カンナビノイドファルマコフォア置換基又はR14であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、R15は、からなる群から選択されるカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、式中、Lは、結合点を示し、R1は、H、C1〜C8アルキル、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R15又はR14から選択され、R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、R3は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14、又はR15であり、R6は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14、又はR15であり、R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、ただし、BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、R1がR14であるとき、R3はR15であり、R3がR14であるとき、R1はR15である、請求項1、2及び18から21までに記載の化合物。 請求項27 一般式(II)を有し、式中、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、n1は、0又は1であり、n2は、0又は1であり、n1又はn2の少なくとも1つは1であり、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いはAは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、R1、R3又はR6の1つは、R14又はR15であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R15は、からなる群から選択され、R14は、からなる群から選択され、式中、R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、Lは、結合点を示し、R1は、H、C1〜C8アルキル、カンナビノイドファルマコフォア置換基又はR15又はR14から選択され、R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、R3は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14又はR15であり、R6は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14又はR15であり、R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、ただし、BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、R1がR14であるとき、R3はR15であり、R3がR14であるとき、R1はR15である、請求項1、2及び18から21まで及び26に記載の化合物。 請求項28 一般式V*を有し、式中、R1は、H、又はC1〜C8アルキル又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基又は−R16−R14であり、R16は、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択されるアミド又はアミドリンカーであり、R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、R14は、からなる群から選択され、式中、R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、R4は、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキル又はHであり、R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、R6は、H又はカンナビノイドファルマコフォア置換基である、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。 請求項29 カンナビノイドファルマコフォア置換基が、からなる群から選択され、式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項27及び28に記載の化合物。 請求項30 一般式(VI)を有し、式中、Xは、C、N又はSであり、Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基であり、Zは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。 請求項31 一般式(VII)を有し、式中、Xは、C、N又はSであり、Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基であり、Zは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。 請求項32 からなる群から選択され、R1及びR6が、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基である、請求項1から18までに記載の化合物。 請求項33 一般式(VIII)を有し、式中、Gは、C1〜C3アルキル基であり、Jは、サリチル酸官能基又はアルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Jは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含んでもよく、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1から18までに記載の化合物。 請求項34 からなる群から選択され、−OR7は、H、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基である、請求項1から18まで及び33に記載の化合物。 請求項35 第1の部分及び第2の部分を含み、第1の部分は、サリチル酸官能基、アルコキシフェニル酢酸官能基又はアルコキシベンジル酢酸官能基を含むPPARファルマコフォアを含み、第2の部分は、縮合二環式環を含むCBファルマコフォアを含み、第1及び第2の部分は、少なくとも1つのアミン又はアミド官能基を含むリンカーによって結合しており、PPAR及びCB受容体の両方において活性であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。 請求項36 PPARファルマコフォアが、5−ASA、4−ASA、2−α−アルキルオキシフェニルプロピオン酸、α−アリールオキシフェニルプロピオン酸及びサリチル酸を含む化合物の群から選択される、請求項1又は35に記載の化合物。 請求項37 慢性炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、代謝障害、特に腸の炎症を伴う疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、非定型大腸炎、感染性腸炎、セリアック病、顕微鏡的大腸炎、過敏性腸症候群を含めた)、肝炎、皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ざ瘡、酒さ、エリテマトーデス、扁平苔癬、及び乾癬を含めた)、NASH、肝線維症、肺炎症及び肺線維症、また不安、嘔吐、緑内障、摂食障害(肥満症)、運動障害、中枢神経系の疾患(多発性硬化症、外傷性脳損傷、脳卒中、アルツハイマー病など)、及び末梢性ニューロパシー(外傷性ニューロパシー、代謝性ニューロパシーなど)、及び神経因性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、雄性発生脱毛症及び円形脱毛症を含めた、疼痛、炎症、免疫系の過剰活性化と関連する疾患の治療又は予防のための医薬の製造における、請求項1から36までのいずれか一項に記載の化合物の使用。 請求項38 慢性炎症性疾患が、クローン病及び潰瘍性結腸大腸炎を含む群から選択されることに特徴付けられる、請求項37に記載の使用。 請求項39 カチオン性抗菌ペプチドの生成による免疫系の刺激における、請求項1から36までに記載の化合物の使用。 請求項40 PPAR及びCB受容体の少なくとも1つにおいて活性である二重活性リガンドの設計における、請求項1から36までのいずれか一項に記載の化合物の使用。 請求項41 1種若しくは複数の薬学的に許容される添加剤又はアジュバントと組み合わせた、有効成分としての1種若しくは複数の請求項1から36までに記載の化合物を含む医薬組成物。 請求項42 医療分野における使用のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。 請求項43 PPARを発現している腫瘍の予防及び治療のための医薬品の調製のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。 請求項44 慢性炎症性疾患の治療又は疼痛の治療のための医薬品の調製のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。 請求項45 請求項1から36までに記載の1種若しくは複数の化合物、又は請求項421に記載の医薬組成物によってヒト又は動物を治療することを含む、ヒト又は動物の治療方法。 請求項46 PPAR又はカンナビノイド受容体が関与する任意の障害の治療のための医薬の製造における、(i)縮合二環式環を含む部分、又は(ii)縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォア、及びカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているPPARファルマコフォアによって一緒に結合しているPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方において活性を有する化合物の使用。 請求項47 慢性炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、代謝障害、特に腸の炎症を伴う疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、非定型大腸炎、感染性腸炎、セリアック病、顕微鏡的大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)を含めた)、肝炎、皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ざ瘡、酒さ、エリテマトーデス、扁平苔癬、及び乾癬を含めた)、NASH、肝線維症、肺炎症及び肺線維症、また不安、嘔吐、緑内障、摂食障害(肥満症)、運動障害、中枢神経系の疾患(多発性硬化症、外傷性脳損傷、脳卒中、アルツハイマー病など)、及び末梢性ニューロパシー(外傷性ニューロパシー、代謝性ニューロパシーなど)、及び神経因性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、雄性発生脱毛症及び円形脱毛症を含めた疼痛、炎症、免疫系の過剰活性化と関連する疾患の治療又は予防における、(i)縮合二環式環を含む部分、又は(ii)縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォア、及びカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているPPARファルマコフォアによって一緒に結合しているPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方において活性を有する化合物の使用。 請求項48 実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、化合物。 請求項49 実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、使用。 請求項50 実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、医薬組成物。
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